家にいる時こそ鍵をかけなければいけない理由

防犯対策はまず施錠、戸締りですが、これはたいていの場合、外出時に空き巣に入られないようにすることの意味で使われています。もちろん、自宅にいるときも玄関のカギは常にかけておくのが一般的ですが、たとえば夏の暑い夜、鍵をなくしたなど、窓を開けっ放しにしてうたた寝をするなんて経験は、誰にでもあるのではないでしょうか。

しかし、家にいるときもいないときも、同じような防犯対策を行うことはとても重要です。もちろん空き巣というくらいですから、通常誰もいない住居に侵入して盗みをはたらくわけですが、住人がいるにも関わらず侵入してきて盗みをはたらく輩もいます。これがいわゆる居空きです。
居空き被害に遭ってしまった場合、多くの人は経験したことのない恐怖によって、その後まで心理的な「見えない恐怖」に悩み続けることになります。仮に居空きが住人に気が付かず、そのまま去って行ったとしてもその恐怖は大きく、ましてその居空きに気付かれた体験のある人は、少なからず生命の危機に直面したわけですから、大変なトラウマとなることでしょう。

実際居空きは居直り強盗になるケースだってあるわけですから、住人がいるときこそ、侵入されない対策の強化が重要になることは間違いないでしょう。
ホームセキュリティーシステムを導入している家庭が増えていますが、このシステムも住人の不在時を想定していることがほとんどです。つまり設置されたセンサーは、住人が不在であるにも関わらず侵入する者に反応するわけです。たしかに在宅中に家人の動きでセンサーが反応していたら大変でしょう。緊急時の呼出スイッチのようなものもありますが、これを押すと警備会社から電話がかかってきて、状況確認後警備員が来るというものが多く、警察に電話した方が早いことになるでしょう。

在宅時の防犯意識は低くなりがちですが、自分の生命を守ることから言えばむしろ在宅時こそしっかりとした防犯対策をとるべきでしょう。